ピラの事故
日時:1999年6月19日
天気:あめ/くもり
車両:99年式BMW3シリーズ(318i 5速マニュアル)
車両の状態:廃車
修理見積もり:約360万円(ちなみに新車価格は、358万円+オプション14万)
6月19日、梅雨真っ只中。連日降り続いていた雨で近所のいなか道は、じめじめぬるぬるでした。
前日、妹を駅に迎えに行ったとき中学生に左側のフロントフェンダーを自転車で当て逃げされて、その修理の見積もりを出しに、ディーラーに行く予定だったの
で
トランクの中の大学の勉強道具、5月に友達と海に行ったときの荷物や、お台場に行ったときの荷物、バイトの道具をお下ろして家を出ました。
ガソリンが残り少なかったので、途中でガソリンを満タンにして、ディーラーに向かいました。
ディーラーで発表されたばかりの328iクーペを見ながらコーヒーを飲んで見積もりが出るのを待っていました。
見積もりは出たのですが、代車が無いということだったので、ホワイトウィンカーを注文して家へと向かいました。
途中本屋によって本を買い、直進すればあと家まで1分もかからないであろう交差点まできて、
ちょうど雨も上がり、なぜか遠回りしたくなって左折。これが悲劇の始まりでした。
遠回りをして、あと家まで1分もかからないであろう場所まできて、緩やかなカーブを描く下り坂。そして直線道路。
直線の後半に一車線をふさぐほどの大きな水溜り。それをよけようとしたんです。ハイドロプレーニングを起こしているのも知らずに、、、。
ハンドルを切ったとたん、車がいつもと違う動きをしました。『えっ?』と思っているうちにくるまはスピン。
かに走り状態で、フロントが土手に激突。そのまま回転しつづけ、今度はリヤから次の土手に乗り上げ、トランクが開いてしまいました。
トランクの残りの荷物をぶちまけつつ回転しながら宙を舞い、左リヤタイヤから着地。サスアームが折れました。
そして着地後さらに半回転しようやく停止しました。合計一回転半。対向車、歩行者、そして同乗者がいなかったのが不幸中の幸いでした。
これだけ車が大破しても、室内には全く影響も無く、何事も無かった
かのようにドアが開いたのには驚きました。
新聞やテレビで自分と同じような事故でなくなった方の記事を見たりする
と、本当にBMWに乗っていてよかったなぁとおもいます。
しかし、どんなに安全な車に乗っていてもシートベルトをしなければ意味が
ありません。
今回自分で事故を起こしてわかったことは、前席も、後席もシートベルトを締めないと危険だということです。
前席に座っていてもエアバック装着車の場合は、『エアバックがあるからシートベルトはしなくても大丈夫』と考える人がいます。
はっきり言って甘いです。この考えは。
実際に私が事故を起こした新型BMW3シリーズには、フロントエアバッ
ク、サイドエアバック、ITSヘッドエアバックという
3種類のエアバックが運転席と助手席に合計6個装備されていましたが、ど
れひとつ作動しませんでした。
これは別にセンサーが故障していたわけではなく、センサーには強い衝撃が
加わらなかっただけのことです。
自分はシートベルトを締めていましたが、手足では支えきれないような力が、
いろいろな方向から加わったのを覚えています。
もし自分がシートベルトを締めていなっかったら、もし同乗者がいてシート
ベルトを締めていなかったらと考えると、ぞっとします。
実際、フロントのアームレストの上にあったCDプレーヤーは助手席とドア
の間に、助手席にあったはずの本は、リヤの足元に、
リヤシートにおいてあったボックスティッシュはリヤウィンドウ下のリヤト
レイの上まではじきとばされていました。
この空間にシートベルトを締めていない人間がいたら、、、。怪我だけです
めばまだいいほうでしょう。
もしかしたらガラスを破って車外に放り出され、命を落とすことだってあり
えることです。
車の中にシートベルトを締めなくても安全だという席はひとつもあり
ません。
テレビCMの衝突実験のような一回の衝突しか起こらない事故はまれなのか
もしれません。
エアバックは一度しか開きません。二次衝突には効果はありません。やは
り、
『どの席に座っても、車に乗ったらシートベルト』です。
ピラは、昔から車の安全性に関心がありました。それで、BMWを買
いました。
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